90年代初頭に一世を風靡したDOS/Vパソコンってのがありますが、今は優秀なエミュレーターも存在しますし、じっくり使い込める専用機が欲しくなりました。
それと、数年前にブレークしていながら直ぐに見なくなったスティックPCにも生きる道を与えたいと考えています。
近年キーボード一体型パソコンが少なくなっています。昔のパソコンはキーボード一体型が多かったのですが、懐かしいのでキーボード一体型で作ってみたいと思いました。
OADG規格に最も近いキーボードを使います
DOS/VパソコンといえばOADGキーボードです。ハードウエア的ユニークな特徴と言えば、現在ではそれしかありません。つまりOADGキーボードさえ持っていればDOS/Vパソコンになるわけです。
昔のパソコンのキーボードには、今の様にゴチャゴチャと沢山のファンクションキーが付いていませんでした。昔のパソコンにするのですから、余計なキーボタンが無い方が良いと考えました。
丁度良いものがエレコムのキーボードでありました。
- OADG 109キーボードの説明 キー配列 – Wikipedia
スティックPCは組込みに使える
中古のスティックPCを5,000円ほどで落札しました。スティックPCは本来HDMI入力を持つモニターに刺して使うものですが、キーボードに内蔵しても良いのではないか?という発想を持ちました。
スティックPCは組込みPCとして使えるはず。それが新しい生きる道ではないかと思います。なんにでも入れられます。
OSには”Raspberry Pi Desktop for PC and Mac”を検討しましたが、なぜかDOSBox-Xをビルド出来なかったので、Windowsをそのまま使うことにしました。
HDD容量の心配があるので、Windows8.1をインストールしなおしました。
キーボードの裏に貼り付けます
キーボードのスタンドを立てておけば、わずかなスペースが出来ますので、そこに入る薄型の機器を貼り付けます。
USBやHDMIのコネクターは結構厚みがあるので、なるべく薄い物を探しました。
What is DOSBox-X?
DOSBox-Xは、IBM PC XT , AT , PC Jr , TANDY1000 , AX , DOS/V , J-3100 , PC-9801 , FM TOWNS 等々のMS-DOSパソコンをエミュレートできるのが特徴です。
FM音源や Sound Blaster , Gravis UltraSound Max , 3dfx Voodoo , ET4000 , ローランドのMIDI音源等の周辺機器をソフトウエアでエミュレートしています。
今回は内蔵されているFreeDOSのみを使って、過去のMS-DOSマシンを再現していきたいと考えています。
当時のソフトウエアの互換性は損ないますが、今のPC環境の中で使用するためのモダンな機能を使うことができるからです。
例えば数テラバイトの容量のディスクや、ロングファイル名、あとホストOSの持つSMBでのファイル共有機能ですね。Wi-fiやUSBメモリー等も使えるようになります。
※今回DOSVAXJ3も使いました。
動作例
DOS/Vだけではなく、その他のMS-DOSマシンとゲームを動くようにしました。おかげでMS-DOSのミュージアムになりました。